約束は、桜の樹の下で…

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小指と小指を、結んで、指切りをする…。 小さな頃、誰でもやったこと…。 私は、あなたと、小さな頃から、桜の樹の下で、何度も、指切りをしたのよ…約束を一杯したの…。 でも、あなたは、大切な約束を、みんな、忘れてしまった…。 私は、今、あなたじゃない、別の人と、桜の樹の下で、約束をしているわ。 彼はね、自分を犠牲にしても、私のために、約束を守ってくれるような人なの。 だからね、…きっと、私は、幸せになれる。 ねえ、あなたにとって、あの沢山の約束は、本当に、どうでもいい約束だったの? …忘れてしまうほど、どうでもいいものだったの? 約束はね、破るために、あるんじゃないんだよ。 大切な人と、大切な想いを、守るためにあるんだよ。 「指切りげんまん、嘘ついたら、針千本、飲~ま~す!指切った♪」
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