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と言うことで―――。
「そこは2を代入すんだよ!」
「あーそうか………」
「分数は上÷下だ!!」
「あー……」
こいつ大丈夫か!?
今やってんの中学のなんだけど……
これで進学か……
猛勉強しないと無理だろ。
「俺、数学はきらいー!」
「じゃあ何なら出来んの?」
まぁ大体予想はつくけど。
「体育!!」
「……」
やっぱな………
進学に必要ないよな。
「じゃあ、英語は?」
「日本人は日本語だけでいいんだよ!」
………。
「歴史は?」
「昔のこと勉強して何になるんだ?」
………。
「化学、生物は?」
「科学者になろうと思ってないから興味ない。」
………。
「国語は?」
「話せればいいんだよ!」
………。
話にならん。
「進学する気あんの?」
「あるとも!」
そうは見えないけど…
そもそも蓮が進学ってねぇ。
「あ!今俺には進学無理だって思っただろう!!」
「うん。」
「本当に言うなよ……」
「ごめん、ごめん。」
「くそーっ!絶対に進学してやる!咲!教えてくれ!」
やる気出てきた?
「私が教えて進学無理だったら許さねーからな!」
「おう!」
ってか今更だけど、、、
「どこの大学狙ってんの?」
「近場の……」
近場って……
「桜高大学!?」
「あ~そんな名前だったかな?」
桜高大学って言ったら私立の頭いい大学。
今の蓮じゃあ、絶対無理だ。
「蓮……」
「あ?早く教えろ!!」
「死ぬ気で勉強しろ。じゃないと無理だぞ?」
「マジ?」
「マジです。」
何で有名な大学なのに知らないんだ?
不良の蓮が入学してやっていけるのか?
口悪いし……
すぐ喧嘩するし……
学校にはあまり行ってないし。
不安になってきた。
そもそも親は知ってんのかな?
「咲?どうした?考え事?」
あんたのこと考えてんだよ……
両親は海外っしょ?
よしっ!
「蓮、家に泊まりな!みっちり教えてやるから!」
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