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「「許嫁~っ!?」」
「うん……いたみたい。」
今朝、ポストを見たら一通の手紙が入ってた。
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咲さんへ
初めまして。
いきなりですが、俺とあなたは許嫁です。
親同士で話し合ってたみたいです。
咲さんは何も聞かされてないとききました。
後ほど会いに伺います。
滝沢 隼人
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意味が分からない。
健兄に言われたことないし、両親にも聞かされてなかった…。
まぁここ数年会ってないんだけど。
「咲、結婚するのか?」
「しないよ龍真。そんないきなり言われてもねぇ。」
って、蓮大丈夫か!?
「咲の許嫁……婚約者………咲が結婚……俺の咲が………知らん男に……嫁ぐ……。」
うわぁ~
ブラックだ……
「蓮?」
「咲~っ!結婚しないよな?」
「うん……」
蓮じゃないみたいだ。
弱気だなぁ。
「で、その許婚っていつ来るんだ?」
仁はいつも冷静だな。
「…明日みたい。」
「明日か……」
「明日。」
「明日ねぇ。」
「明日だとぉ?」
仁
龍真。
敦也。
蓮。
みんな明日、明日って……
「明日何かあんの?」
「「「「…………。」」」」
え?
何?
明日?
何か用事あったっけ?
私の誕生日はまだまだだし………。
仁も龍真も敦也も蓮も誕生日じゃない。
………。
何があるんだ?
「明日何かあったっけ?」
「明日……咲の手料理食べる約束してたじゃねーかよ!」
「手料理!?」
「「うん!!!!」」
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