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何やってもいいわけだ。
「楽勝に勝てるっしょ!」
「ああ!きたねーことしないかぎりな……」
汚いこと?
「人質だ………去年は一番弱い所が捕まってそのチームは何もできなかったんだ。」
よく分かんないけど。
「それは反則じゃねーの?」
「ああ。審判の方はわかんねーからな。」
そうなんだ。
「うちがやられるってことは?」
「わかんねーな。」
もしそうなったら私………
黙って見ておれないよ?
「咲が心配しなくても大丈夫だから!」
「うん………」
って言ったものの……
やっぱ心配だよ。
「じゃあ俺行くな!」
「うん!」
はぁ。
龍真は心配するなって言ったけど。
ピー!
「今から騎馬戦もどきをやります!大怪我をしないように!」
喧嘩…………
ホントにやるんだ。
「制限時間は30分!よーい!スタート!」
始まった。
全てのクラスが一斉に動き出した。
人数は決まってないらしい。
鬼姫は有利だね。
鬼姫は次々とはちまきを取っていく。
「頑張れ~!!」
一様応援。
「姉ちゃん。ちょっと大人しくしてもらおうか。」
は?
ナイフ?
知らない男が私の首にナイフを持ってきた。
もしかして人質?
「私のこと知らないの?」
「知るかよ!」
知らない?
私がか弱い女子だと思ってる?
「咲!」
あっ蓮。
「これは鬼姫の副総長さん。」
「咲を離せ。」
「じゃあ大人しくはちまきをよこしな?」
はぁ?
ふざけんなよ………
「蓮!気にすんな!」
「了解!」
「ちょっこの女がどうなってもいいのか?」
「早く離しなよ。お前がどうなっても知らないぜ?」
「は?」
ガシッ!
私は男の腕を掴んだ。
「へ?」
「鬼姫の総長に手出すなんて勇気あるね?」
「お前っ……まさかっ」
みるみる青くなっいく目の前の男。
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