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エレメンタリー学園
城下街の鐘が鳴り響く。
同時に多くの鳥達が羽ばたき、生徒全員はエレメンタリー学園へと向かう。
エレメンタリー学園とは、魔法使い達が集う学園だ。
魔法使いと言っても、それぞれ違う魔法使い、基本的には…
〈黒魔道士〉…〈白魔道士〉…〈魔法剣士〉…の3つ
そして、世界にいるかいないかわからない伝説の魔法使い…〈魔法竜騎士〉…
竜の力を得た魔法使いに与えられるネームだ。
だが、エレメンタリー学園は基本的な者達しかいなかった。
「ふ…うわぁ…」
朝に弱い『クィード=アロン』は大きなあくびを何度も繰り返していた。
「ちょっと…ちゃんと眠れてる?」
「ん?…あぁ、リニアか…平気だよ。いつもの魔法訓練さ。」
「マナを消費するだけでも体力使うんだから、少しは休憩も挟みなさいよね。」
彼女は『リニア=ルティス』…16歳にして、上級魔法使いだ。
この歳で上級魔法使いは彼女1人だけ、他の生徒から憧れの的になっている。
「はん…休んでいたらお前に追いつけないだろう? 毎回毎回俺を捕まえるのに上級魔法で攻撃してくるんだから、その上級魔法に対抗する為にやってる事だ。」
「この私に勝てるとでも?アナタみたいな魔法剣士なんて一撃で終わらせられるわ。」
「へぇ…今俺は生きてるぞ?」
負けると言うのは事実だけども…。
「とりあえず、早く行こうよっ!遅刻しちゃうぞっ」
「へいへい…ふわぁ…ねむ…っ」
そんな朝の挨拶?を交わして、クィードはエレメンタリー学園へと足を運ぶ
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