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…ぇ…っ!
…ね……き…っ…!
「ねぇっ!起きて!」
「うわぁっ!?」
急な大きな声に飛び起きるクィード
…あれ?いつ寝ていた?
目の前には鎧を身にまとった美しい一人の女性がいた。
年齢はクィードと同じぐらいだろう
「…君、名前はなんていうの?」
「俺は…クィード=アロン…」
何が何だか寝起きでまだちゃんと分かってないな
それだけは自分でも分かった。
それに、不思議な事にクィードはいつの間にか地面で寝ていた。
目の前にいる女性が安堵の息をつくと
事情を説明してくれた。
「現状、見ての通り竜の奇襲を受けたの。」
周囲を見渡すと火の海になっていた。
建物は砕かれ、木々は燃え、そして、人の死体が転がってる
「……。」
説明されただけでも訳が分からない。
頭が真っ白になってゆくのを感じた。
「とにかく、ここはエレメンタリー学園から少し離れた所です。クィード君、君はどうして竜と話そうと…?」
「…え?竜と話すって…俺は…」
そう、Aルームで自分の席に座っていたはずだ。
空を見上げ…そこから記憶がない。
「気がついたら…もう…こんな…」
クィードが続けて口を動かそうとした突如。
鎧を身にまとった女性の言っていたであろう竜が姿を現した。
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