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プロローグ
ゴオオオオオオオオオォォォォォッ!!!
ビリビリと衝撃が分かる程の竜の咆哮
その咆哮で地面がえぐれて、近くにいた人々が吹き飛ばされる
その光景はまさに地獄絵図そのものだ。
街は焼き払われ、焼死した死体も転がっていれば
瓦礫の下敷きになって潰されている死体もある。
ある者は撃退を試みるが、それは竜にとっては通用しなかった。
だが、逃げる人々の中に一人だけ騎士が竜を見つめていた。
「『ホワイトティルドラグニル』…我の手に形として力を与えたまえ…!」
騎士の手に白銀に光り輝く長剣が姿を作りだした
その剣は周囲に広がる炎よりも強い光を放つ。
「邪竜を滅せっ!ブレイズジャッジメント!」
刹那、先ほどの咆哮がピタリと止み、竜の全身を光が切り刻む
「…チェックメイト」
その言葉を発した瞬間に、騎士の目の前の竜は消滅した。
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