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そして、彼はそっと私を後ろから抱きしめた。
それは、すごく自然なコトのように感じて、私もすんなり受け入れる。
「ね、抵抗しないの?」
「……うん」
私の返事を待って、そっと私の肩に顎を乗せた。
耳にかかる彼の吐息がくすぐったい。
「ずっと、一緒に観たかったんだ。君がサークルに入ってきた去年の春からね」
「えっ?」
少し振向いた私の顔を「照れるから前見てて」と両手で包む。
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