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次に少女のせかいに行った時、またなんだかおかしかったのを覚えています。
風景が少し、変わっていました。
そして、人が増えていました。
なんとその中には、ぼくと同じ、男の子も何人か混ざっていたのです。
ぼくは驚きましたが、別段反応をしませんでした。
次に、ぼくが少女のせかいに行った時、少女のせかいにもう一人のぼくが消えていました。
疑問に思って探してみましたが、どこにもいません。
何故だろうと悩みました。おかしいな、とも思いました。でも、何故いないのか、見当が付かないのです。
その日から、少女はぼくのせかいにあまり来なくなりました。
ぼくのせかいの少女は、せかいの中心に住んでいます。
でも、少女がこのせかいに来ると、その少女はどこかに消えてしまいます。
二人とも同じ見た目ですが、ぼくには見分けがつきました。
ですので、少女がこのせかいにあまり来なくなった事はよくわかりました。そして、その意味をようやく理解しました。
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