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「すべての依頼をキャンセルしたって、嘘でしょ?」
「当たり前だろ。今日中に終わらせるつもりでここに来た。」
「いいんですか?」
「こういう、私は金持ちよみたいなやつが一番嫌いなんだ。さっきだって拒否すれば、もらうつもりもなかったし、1500万を安いとか言いやがった。自分で探せばタダなのにだぞ。その金を何故自分のためにしか使わないのかがわからない。困ってる人に使ってやるやつこそが本当の偉人だ。しかも、ここまで大きい会社になったのは旦那とか先代の実力だろ?まるで自分がここまで作り上げたみたいな態度が一番ムカつくんだよ。」
ヒートアップし過ぎた。2人は口を開けて、唖然としている。さっさと仕事を始めなければ。
とりあえず、2時間以内に全ての部屋を確認しよう。
地図を広げて、2人に指示をする。
「3つの建物があるな。一番大きい所をA、複雑な形をしている所をB、一番小さい所をCとする。」
動体視力の高い真理亜はA、探索能力の高い奈美はB、俺はCと通路を探すことになった。
「じゃあ、2時間後にこのロビー集合だ。」
すでに額にはじんわりと汗をかいていた。
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