依頼人

大財閥のお宅にお邪魔する

一番印象深いあの出来事から数年が経った。

俺に友情の大切さを教えてくれたある２人の生徒は大学を卒業して、就職もした。

残りの２人はまだ学生だな。

いつの日か、また出会えることを願っている。

俺は今日も相変わらず、事件の解決を最優先し、人々を救っている。

もちろん、メンバーは男3人、女1人、行方不明者1人の計5人だ。

元教師で頭脳明晰、冷静かつ迅速に対応できる柔軟さ、群を抜いた運動神経を持つ関尾秀一、俺だ。

俺と対して年も変わらないのに、平気で女子高生の制服を着ている安藤真理亜。

可愛らしい顔立ちで男をも魅了してしまう奈美透。

とても流暢な日本語を話すがたまに大きな間違いをする上、堀の深さがすごく、どう見ても外国人なのに、れっきとした日本人であるかなり大きい田中ルドルフ。

いつもはこの４人で事務所を切り盛りしている。

そろそろ人員を増やさなければキツい。最近、繁盛しすぎである。嬉しいことだけど。

さて、今日もまた依頼が舞い込んできたようだ。