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「あの森で自殺してしまったんだよ。」
『せっかく助かったのに!?』
「自宅が燃えて家族が居なくなって…自宅が燃えた理由が自分が原因だったから後追いしたんだろうね。死ななくていい家族を殺してしまったと悔いて。」
『何だか切ないね…でもそれで何で呪いの森になったの?』
「その後もバブルの崩壊があってそこで自殺した人も居たし周りはそれで怖くなってあの周りに鉄線を張ったりしたりして…今はもう錆びてるだろうけど。」
『怖いね…私あそこだけ何故か異世界のように周りとは違う雰囲気だなってだけ感じた。何て言えばいいか分かんないけど…』
「あんたも霊感あるのかい!?」
『分かんない…ばあちゃんはあるの?』
「ばあちゃんがまだアンタより小さかった頃に火の玉見たことあるんだよ。青くてね。小さかったから怖いってよりビックリしたのと綺麗だなって思ったよ。特にばあちゃんが小さい頃はまだ戦争してたし、そこら辺で死んでる人もいたから火の玉出てもおかしくなかったのかもね。」
『私も火の玉見てみたいなぁ。』
「縁起の良いものじゃないから見なくてもいいよ。」
『へぇ、そうなんだぁ。』
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