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〇葉〇
パトリアでバイトしたいこと。
とりあえず明日また、放課後に店に行くこと。
最後にこれからよろしくとの旨を打ち、送信。
店長のお兄さんにメールが送られたのを確認して、携帯をとじる。
ショップなんかの仕事も一通り教わったし、問題なくできるはずだと自分に頷く。
アレは、何故か行けもしない筈の世界の事を執拗に教えてきた。
あそこにオレを閉じ込めてたくせに、何でかなんて知らないけど。
結局こうして、オレは今無関係だった筈の世界にいる。
普通に、生きて暮らしている。
皮肉にも、アレから教えられた無駄な知識が役に立っている。
そう思うと無性に腹立たしくなって、切り替える為にもとにかく飯にしようと立ち上がった。
ああ、後で一応カミさんにも言っとかないと。
仮にもオレの保護者代理だし。
……どっちが世話してっか、わかったもんじゃねーけどな(´¬`
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