31人が本棚に入れています
本棚に追加
レイ「はぁ、はぁ……」
カルル「…………」
レイ「手……ちょっと痛いかも」
カルル「?……!?……す、すまない!」
あわてて離した。
動揺する、今までみるだけだった状況に自分がいる。
レイ「あ、あのさぁ~……」
カルル「???」
レイ「返事、聞いてもいいかなぁ~……なんて……」
ボンッ!!!!心臓が爆発しそうになりやがった……。
なんてこと言いやがる!
だが――――
カルル「言わなきゃ……」
レイ「ダメに決まってるじゃん!!私だけとかひどいし!!!」
だよ……な。
覚悟きめる、か。
カルル「レイ……」
びくっ!レイの体が跳ねる。
余計に緊張するだろうがッ。
カルル「……俺も、好きだ……お前が……」
昔、ラヴィ―ナの事が、間違いなく好きだったことを、認識して。
今、こいつの、レイの事が好きなことを、今、自分で確かめる。
レイ「like?」
カルル「バカ……言わせんな」
レイが、瞳を閉じる。
誰も見ていない、この空間の中で、レイが何をしてほしいのか、わかる。
俺は、そっとレイの頭を掌で包み、そっと寄せて、唇の位置を確かめて……
そっと目を……閉じた……。
…………
……………………。
最初のコメントを投稿しよう!