恋って、いいですか?

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カルル「はぁ……」 俺の名前は……まぁ、書いてある通りだ。 そしてここは……とある奴らが集う場所。 通称フェンリルの「エブリ支部」、そのホール。 ここでは、とある奴らが時空やら何やらを飛び越えて、勝手気まま、自由にふざける。 俺も、本来の居場所を飛出し、同僚にあたるレイ、シンク両名とともに、無駄に沢山の奴らと出会った。 とまあ、前振りはこんなもんでいいか? 実は今も、ベンチに腰掛ける俺の前では厄介ごとの真っ最中だ……。 ユウ「まってくれーーーーーーーー!なぜ逃げるぅぅぅぅぅううう!!ようじょおおおおおおおおお!!!」 ロア「幼女じゃなぁあああああい!うわあぁぁああああ!!」 フリルの付いた服を着て変態に追いかけられているのは、確かロアっていうガキだ。 アイツ、ついに目覚めたのか……? ユウというロリコンについては、ロリをこよなく愛する変態なので説明は割愛させてもらうが……。 理由は不明だが、女装してしまったあのガキが、どうやら運悪く最悪な相手に見つかってしまったらしいな……。 ああ、一応言っておくがこの程度の騒ぎは”ここでは日常に過ぎない”事を、理解してもらいたい。 「だれかたすけてえええええええ!!!」 「まてええええええええええええええええ!」 哀れ女装少年、それが似合うガキなのが悪かったな……。 俺は毎度のごとく、傍観させてもらうが、誰か助けてやんな……。 そんな上辺だけの思いを胸にあくびを1つ。 するとまぁ普段通り、なんとか手は差し伸べられたようだ。 レイ「秘技、バナナの皮――――――っ!!!!」 ユウ「なんだとぶべらッ!!!」 すてーーーん!! 全力で走る変態の足元に、不意にシュートされたバナナの皮によって、ユウは転倒昏倒ノックアウト。 「だいじょうぶ~?」そう手を伸ばすのは、緑の女、俺の同僚の狩崎レイだ。 その手を取り、「あ、ありがとう……」と、ガキの方は顔を赤くする。 最近知った事ではあるが、アイツはどうやら、レイの奴に絶賛片思い中らしい……。 俺からすれば、ただ騒がしい奴……だがなぁ……。 そういえば、だが、最近はこの支部、無駄に恋話をよく聞くようになってきやがったなぁ……。 たとえば、あそこにも――――
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