+--愛羅side--+

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どこにいるのかも分からない。 名前も分からない。 その人は結婚して、好きな人と結ばれている。 私はボロ負けだ。 「初恋、だったんだ、な…」 私は立ち上がる。 不思議と、悲しくはなかった。 ベンチ、“特等席”を後にし、私は公園の外に出た。 私の頭の上では、抜けるような冬晴れの空が輝いていた。
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