+--男性side--+

2/2
前へ
/18ページ
次へ
その子は隣のベンチに座った。 ますます、昔と似ている。 昔、俺がベンチで寝ているとアイツが来て、“特等席”に座ろうとして、隣のベンチに座っていた。 その子に話しかけようかと思った時、 俺のポケットから『ボレロ』のメロディが流れ始めた。 その子はびくっとしていた。 「!!」 俺は立ち上がる。 ―忘れていた。 俺は慌てて公園を後にした。 ―マズイ。アイツの所に行かなくては。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加