隠れオタでもゲームがしたい!

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ゲーセンに着くと、真っ先に目当てのゲームに足を進める。 ……が、運の悪いことに今日は先客がいた。しかも、やたらがたいの良い、見るからにDQNな感じの。 俺は、180度方向転換して格ゲーの方に足を進めた。あぁいうのは、後ろに並ぶだけで寿命が縮まる。プレイが終わるまで適当に格ゲーでもして待とう。 「さて……」 ズラリと並んだ格ゲーを見る。格ゲーは、中2ぐらいまではやっていたが今はしていない。どれをやっても、今からでは初心者並みだろう。 鍛え上げられた筋肉を振るわせる男や、戦いには到底不向きなセクシーな女。色んなキャラがデモ画面の中で華麗な技を披露しているが、なかなか俺の燃え(萌え)センサーに引っ掛かる物が見つからない。 暫く格ゲーコーナーをうろうろしていると、一つのゲームに目がいった。 「ペルソナ……」 そこには、俺と変わらないぐらいの制服姿の少年少女が戦っていた。 確か、少し前に深夜アニメで見たことがある。あれは、なかなか面白かった。 「よし」 俺は、椅子に座って100円を投入した。
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