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結果は、予想通り惨敗だった。
何というか…もう、早くDIVAしたい。そう思った。
プレイを終わり、椅子から立ち上がって振り替えるとすぐ目の前、超至近距離に金髪をヘアピンで止めた奴がいた。
「えっと……」
あまりにも近い距離に言葉を失う。
ギャラリーか?超絶初心者プレイを間近で見て笑っていたのか?
俺は、どう動いて良いのか分からず固まった。
彼は、笑顔で言った。
「お前、島風だろ?同じクラスの」
「えっ……?」
突然の、しかも予想外の彼の言葉に更に体が固まった。
すぐに我に返った俺は、慌てて彼を上から下まで見る。確かに、着崩してはいるが彼も俺と同じ制服を着ている。
…迂闊だった。駅前から少し外れていて、友人も歩かないからと思っていたから安心していたが、クラスメイトというのは友人達だけで出来ているわけではない。40人近くもいれば、こういうことも想定の範囲内ではないか。
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