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そして彼女たちはギルドの看板娘として普段は酒場の従業員として働いている上に、ウルの方には俺が必死に頼み込んで、雑貨屋の店員をやって貰ったりしていた。
正直言おう。彼女の他にもう一人頼んでいるが、彼女たちが居なかったら店が成り立たん。
・・・とまぁ、ウルに抱き着かれていると男どもから「「「お前もリア充じゃないか」」」との言葉が聞こえた気がするが・・・聞かなかった事にした。
そして、しばらくの間ウルたちも交えて会話をしていたが。
セブンは自警団の副長に、白江も自身の主に見つかり、どちらも丁重にお持ち帰りされていった。
どちらも運ばれていく時に悲愴な叫び声をあげていたが・・・まぁ野郎の事なんざ知ったこっちゃない。
で、後に残ったのは俺とキリア、そしてシルフィー姉妹の四人な訳で。
「ところでクロムさん?今日はなんで遅かったの?」
「ふむ。それはだなぁ・・・「「AVの見すぎ」」お前ら、ちょっと表に出ろ」
キリアとルゥが声を揃えて、ふざけた事を言ってきやがったので一発殴ろうかと思った。それとお前らに言ってやりたいのは動画じゃねぇよ!!!ゲームだよ!!!
「・・・?えーぶいって、なぁに?」
「「「・・・・・・」」」
ウルには言葉の意味が分からなかったらしく、俺たちに訊いてきたので三人ともが固まってしまった。・・・純粋培養のお嬢様かよ、このロリ子は。
「時たま、お前の純粋さが俺には心配で心配で仕方ないよ・・・」
「姉さんには、そのままでいて欲しいと思わないでも無いのですが・・・これは酷い」
「まぁ、過保護な人達が多いのもあるんだろうけどね・・・・・・」
そんな俺らの呆れた様子に、ますます不思議そうに首を傾げて、上目遣いで俺等を見上げてくるウル・・・落ち着けよっ!俺!
「く、クロムさん!?どうしたのっ!?いきなりカベに頭をぶつけてるけど!?」
「あ、あぁ。何でも無い。ただ、このままだと赤い忠誠心が止まらない気がしただけだ」
「なにそれ!?って、それよりも!血っ!!!鼻から!!!だだだ、だいじょうぶ!?」
「姉さん。私が居るんだから、あれ位で慌てないの・・・『九割がたのジェラシー』」
「おい。明らかな嫉妬が篭もっていたぁぁぁぁぁああああっ!?」
「クロムさんっ!?」
俺は死んだ
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