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で、俺たち四人はギルドの中に入って行ったが。
「あっ!クロムさん!今、お店に居るのレナさん一人だった!!!」
というウルの発言で俺は、彼女に引っ張られてキリアたちと酒場の辺りで分かれる事になった。
後で俺はその事を酷く悔やむんだけどな・・・。
「あら?・・・クロムくんにウルちゃんかしら?」
あれから、仲良く会話していた俺らの前から一人の女性が歩いてきた。
見た目は先ほどのルゥと同じ様なゴスロリ服を着ていて、桃髪に紫の眼を持ち顔つきはややおっとりとした感じでややたれ目気味なスタイル抜群の美女。
名前はアミィ・フィレンス。ここのギルドで『酒場の女帝』と言われる呼び名の通り、ウルたちと同じ酒場の従業員だ。
「あ。アミィさんっ、こんにちはー!」
「こんちゃはらぁぁぁぁっ!?」
え?何でいきなり奇声を上げたかって?
「アミィさんっ!?このままじゃクロムさんの骨が折れちゃうよ!?」
「ふふっ・・・むしろ死ねば良いと思うわ」
そう。俺は今、アミィさんに思いっきり腕を捻じ曲げられてた。
おいぃぃぃぃぃっ!?なんで人間の限界を超える様な曲げ方をしちゃってくれてんのぉぉぉっ!?
そんな風に悲鳴を上げている俺の耳元でボソリと一言。
「次、女帝とか思ってみなさい?・・・腕で済めばイイワネ?」
「サー、イエッサーーーーーっ!!!」
俺はアミィさんに対して見事な敬礼を行って見せる。
「えぇっ!?なにがあったのぉっ!?」
心読まれました。え、アミィさんって人の考え読むの得意?だったらキリアを生贄に捧げたかったわー。
後悔。
あいつ絶対、俺と同じこと考えるぜ?
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