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「や、やっと着いた・・・」
歩くこと五時間、俺はようやくギルドのある町へと着いた。
なぜだ、普通に歩けば五時間なんてありえないんだが。
そう考えてあれからの道中を思い返してみるが。
待ち伏せをしていた盗賊に襲われたり。(←これは痺れさせて縄で捕獲
『ワイルドボア』って言う猪に襲われたり。(←犬っころと同じように眠らせて
『ラッキーバーニィ』っていう巨大兎とカバンを掛けた追掛けっこをしたり・・・。
うん。
苦労しかなかったわ。
とまぁ、そろそろそんなことを考えている暇はないだろう。
なぜならここで俺の心は限界だからだ。
そう。
溢れんばかりの人の視線だ。
・・・耐え切れん。うぷっ。
なんでかと言えば、黒ローブを着てる俺が悪いんだが・・・。
人見知りのヘタレコミュ障にそんな視線は耐えきれんからだ。
じゃあ、脱げよって言った奴。
ギルドの中に入れば周りのイケメン比が七割越えの中。
フツメンの俺が素顔を晒せるとでも?俺は無理だ。
しかも、残りの三割の内の大半が何か教えてやろうか?
フツメンに見える イ ケ メ ン だよ。
つまりギルドの皆さんの殆どはイケメンばかりなんですね、わかり・・・たくねぇよっ!!!
最後の残り?フツメンだよ?俺よりも上だがな!つまり俺、最下層。
何この嫌がらせ。神様は俺が嫌いなんですね。これはわかります。
後ローブ脱ぐのメンドイ。
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