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とまぁ、あれから少し落ち着いた後。
「所でお主ら。・・・わちきの主を知らんかの?」
「黙れ、リア充が」
俺が嫉妬を込めた怒りの声を挙げた。理由?まぁ、靖明は見た目通りの東から来た旅人なんだが・・・。
どういう訳か、このギルドのマスターに気に入られたようであいつが主と呼ぶ護衛対象と共に随分前からここのギルドに居候しているらしい。
んで、その主が問題で、すごく・・・・・・幼女でした。
うん。・・・幼女なのはまあ良いが、犯罪臭しかしないけど。けどやりとりがどう聞いても主従以上にしか聞こえないのが腹立つんだよぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!
「いや、俺らは見てないよ?あとそこのクロム。その発言はどうかと思うよ」
うるさい!良い思いをしているからお前はそんな事を言えるんだ!!!
とか言ってみたら、キリアさんに物凄く深い溜め息を吐かれた。解せぬ。
しかも、セブンと靖明の方も俺を白い目で見ながら呆れていた。
え?俺なんかしたっけ?とか考えているがキリアから「すぐ分かるよ・・・そろそろ来るだろうし」と言われた。
そして俺が首を傾げていると、ギルドの扉が勢い良く開け放たれて。
「こらぁっ!ギルドの前でふざけてるのはだりぇっ!?・・・うにゅぅ。ひ、ひたかんだぁーっ」
「姉さん・・・・・・もう少し落ち着いて喋ろう?『半分は優しさ』」
それぞれが金、銀のツインテである少女たちが現れた。てか、金髪の方が俺らに注意しようとして舌噛んでるし。・・・あ、銀髪が呆れた顔をしながら簡易治癒術で直してるわ。
「いちち・・・うん。そーするー・・・あっ、クロムさんたちだぁー♪」
「みたいですね。・・・みなさん、こんにちは」
そして扉から俺の姿を見て、『わーい』とか言いながら俺に抱き着いてきた金髪ツインテの少女と。
本を読みながらも危なげない様子でこちらに挨拶をして歩いてくる銀髪ツインテの少女。
どちらも似た様な顔をしている――双子だから当たり前なんだが――が、金髪の方は目が垂れ気味で笑顔が絶えない活発そうな服装で、銀髪の方は目がツリ気味な感じで、寡黙で無表情を変えない表情にゴスロリ服を着ていた。
彼女たちの名前は金髪がウル・シルフィー、銀髪がルゥ・シルフィーと云う。
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