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ある日、私は家族とデパートで買い物をしていた。
つまんないなぁ、なんて思っていた時、ふと視線を感じた。
松下君だった。なんか見たことある顔だなぁ、なんて思っていたのだろうか。私が彼の方を向いても彼はじっと私を見ていた。
しばらく見つめあっていたが、凄く恥ずかしくなって目を反らしてしまった。
何でもないのに、胸が高鳴って、顔が熱くなった。
彼は何にも無かったかの様に家族の人と話しながら遠ざかっていった。
私の母親が「知ってる人?」と聞いてきたので「塾で一緒の人だよ。」と返した。
なんだか彼の事を知っている事が誇らしかった。
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