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「妖精・・・」
「ところで、あんたは誰?こんな夜に森の中にいるなんてよほどの変わり者じゃない限りいないわよ」
「俺はユウスケ・ニッタ」
「ユウスケね。もう一度聞くけど、なんでこの森にいたの?」
「それは・・・俺にも分からないんだ」
「分からない?」
ユウスケは今までのことをシイナに話した。
「なるほどね。多分ユウスケは時空の狭間に落ちたのよ」
「時空の・・・狭間・・・?」
「この世界には二つの世界があるの。ひとつはユウスケがいた科学が進歩した世界、そしてもう一つは私がいる世界・・・つまり魔法が進歩した世界よ」
「魔法・・・」
「そして科学の世界と魔法の世界には時空の狭間と呼ばれる大きな穴があるの。普段それは・・・簡単に言えば蓋がされている状態になっていて絶対に誰かが落ちるということはないわ。だけど・・・千年に一度、その時空の狭間が開くの。多分ユウスケはその時にちょうど時空の狭間の穴のところに立っていて落ちたんだと思うわ」
「なるほど・・・」
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