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「だって弥生、佑介が・・・」
「別にやっててもいいけど・・・つかさが中学の時に書いた小説が学園祭に出回るのも時間の問題・・・」
「私は弥生様に服従します」
見事なプライドの無さだった。
「うん。よろしい」
文芸部副部長の長良瀬弥生。部長とは幼なじみで部長に対抗できる唯一の存在と言ってもいいだろう。そう言える理由は弥生さんが部長の弱みをたくさんもっているからである。どうも部長は中学の時にいろいろとやらかしたらしく、弥生さんはそれを使って部長を制圧しているらしい。
「うむ。今日の部長もいつもと変わらないヘタレっぷりだな」
「あの・・・葵さん、本棚の上に乗るのはまじで勘弁してもらえませんかね。その・・・目のやり場がないです・・・」
「なんだ?君はこんな美少女が本棚の上にいてパンツが見えるぜやっほい!とかと欲情しないのか」
「自分で美少女とか言うなよ!それと、早く降りろ!」
「そうか。佑介はあっち方面の・・・」
「そういうことじゃねぇよ!」
文芸部部員の日高葵。俺と同じ一年生で、誰もが認める美少女でアイドル的な存在。ただ、少し変人というより変態的思考を持ち合わせているのが残念な点だ。
「まぁまぁ佑介さん、そんなにツッコミすぎると血圧が上がってしまいますよ。そういう時にはこのお菓子を食べるといいですよ」
「もうオチが見えてるけど・・・効果は?」
「血糖値が上がります」
「やっぱりか!案の定血糖値か!俺の血糖値を上げてどうする気だよ!糖尿病か!?俺を糖尿病にする気なのか!?」
「ひぅ!そ、そんなことは・・・ないです・・・」
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