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兄さんかもしれない。
そう思いたった瞬間、僕は走り出していた
やっと、やっと兄さんに会えるっ!!!
でもどうして?会えるならあの人から連絡がくるはず…?
もしかして、人違い?
場合によったら本当にアクマかもしれない。
そう考えた途端、思わず僕は走るのをやめてしまった
本当に本人かもわかってないし、もう何年も会っていないんだ。
本人だとしても
もし忘れられていたらどうしよう………?
[かっ開門んん~~~~?]
そんな風に考えていたら、遠くの方で入口の門が開くのが見えた
どうやら考え事をしているうちに一階についていたらしい。
≪入城を許可します
アレン・ウォーカーくん≫
コムイさんのそんな言葉を聞いた瞬間、僕の思考が一時停止状態になった
その言葉の意味を理解した瞬間、思わず叫びそうになって慌てて抑えた
っ!!!やっぱり兄さんだ!!!!
やっと会える。ずっと待ってたんだ、今すぐ兄さんに抱きつきに行きたい!!!!でもいきなり抱きついたらきっと兄さんびっくりするだろうからそれはやめておいた方がいいか。それにしてもどうしてあの人からの連絡が来なかったんだろう、僕が兄さんに会えるのを待っているのはあの人が一番分かっているはずなのに。もし会う機会ができたら連絡をするといったから何年も待っていたのに。まさか、連絡を忘れたんじゃないか?もしそれが本当ならどうしてやろうか…
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