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この世界にきて、3日がたった。
「村でも町でも何でもいいから出てこいよー」
野宿は大して苦にはならないが、やはり人との会話は欲しい物である。
1人寂しく森を歩くのは気が滅入る。
『クゥ………クゥン』
「お?」
子犬みたいな声だな
まぁ行ってみるか。
音のしたほうへ足を進めると、血を流し倒れている大型犬の犬?いや狼がいた。
さっきの子犬みたいのはこいつなのか?
いやでも、俺が近付いて反応がないことから、すでに死んでいるんじゃないか?
そんな疑問はすぐに解決した。
『クゥンクゥン』
デカイ狼の子供なのか、子犬くらいの狼が心配そうに親の周りをグルグルと回っていた。
ザッ
歩みを進めた時の砂利の音で、子犬はビクッと反応したあと俺を威嚇する
『グルル』
「そうカッカッすんなよ」
とらあえず、小さく切ったドラゴンの肉を放り投げる。
腹が減っていたのだろう。
こちらを一瞬威嚇しただけで、すぐ肉にかぶりつく。
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