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寒い。
余りに寒すぎる身体と心
それでも自力で帰らなきゃ、いけない。あんな男のために涙なんかもったいないのに勝手に流れ出る
寒さで強ばる足を無理矢理前進させ、闊歩しながら大股で歩いた。
しばらく歩くとブーツに異変が。長年履いていたお気に入りのブーツ
愛着もあるブーツもヒールが取れた。
近くのガードレールに座り一気にロングブーツを脱ぎ捨てた
寒空の中、パンストだけの素足はアスファルトの冷たさが身にしみた
三年も都合のいい女を演じた自分のバカさをクリスマスツリーも笑ってるみたいだ。
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