兄の婚約者

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「まぁな。」 「ふーん…」 女は俺の素っ気ない返事を素っ気なく返した。そしてしばらく沈黙が続いた… 俺は柄にもなく黙っている女が気になってチラッと女の様子を盗み見た。 すると女と目が合ってしまい、俺はすぐに目をそらした。 「そんな逃げなくても良いのに…」 「ばっ…俺は逃げてなんかねぇ…」 女は淋しそうな声を出しながら、上目遣いで俺を見つめてきた。
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