ただそれだけで。

良かれ悪しかれ。

車は買ってもらったけどこれは俺が買ったんだ。
取られてたまるか。

なんて考えながら運転していると学校の近くのファミレスに着いた。
いつもここで幼馴染みの翔と待ち合わせしている。

「おはー☆優は朝強くていいなあ。俺は眠いよ～」

「お、今日は珍しくもう来てたのか」

ここで軽く自己紹介しておこう。

俺の名前は大沢優。
熱くなることがなかなか出来なくていつも何となく過ごしている。
付き合っても付き合ってもいつも続かない理由はこの冷めた性格だからなのか、本当の恋愛を知らないからなのか、
たまに悩んでいる。

そんでこの幼馴染みの名前は、
坂田翔。
幼稚園、小学校、中学校、高校とずっと一緒にいる腐れ縁的な、
まあ、親友ってやつだ。

幼稚園から一緒にいてずっとずっと直してほしいところは、時間にルーズなところと女の子が大好きなところ。
顔がいいからいつも女の子連れてる。
常にハイテンションでたまに疲れたりもするが、
基本的にいいやつだ。