プロローグ

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「さっさと起きなさーい!!」 おっかない声がリビングから聞こえる。 「ん………んん……あと何分か………」 寝ぼけ眼で時計をみると……… ひええええ!!! 7:30!? 電車通学の私は、学校まで1時間かかる。で、朝礼が8時だから、大遅刻ではないか。 猛ダッシュでリビングに駆け込み、ドアの隅に右足の小指をしたたかにぶつけた。 かなりの痛さに顔をしかめつつ、朝ごはんの支度を終えた母に大声で言った。 「遅刻しちゃうじゃん!!なんで起こしてくんなかったの!?」 母は、(^∇^)という顔をして、 「ん?遅刻なんてしないわよ?」 と言ってリビングの時計を指差した。 6:10 「えええ!??で、でも、私の部屋の時計はもう7時になってたよ!?」 (^∇^)を(#^.^#)にさせながら、母は言った。 「ああ。それね♪そうしとけば、あなたがすぐに飛び起きると思って、お母さんが昨日の夜にちょっと進めておいたの。やっぱり飛び起きたわ(^∇^)」
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