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だから僕は何も言えずにただ曖昧な笑みを浮かべて逃げるだけ。
言いたくもない謝罪と受けたくもない拳や嘲笑を背にしながら何とか自分の部屋へと向かい、彼らが静かになる深夜近くまでじっと息を殺してただ、空腹や涙をやり過ごしていた。
――――……
暗い、部屋。
誰も…いない。
××××、は、帰ってこない。
寂し、ずっと一緒、したのに
ずっと、ずっと、
好き……言ったの、に…
『…………嘘、つき』
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