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転入生から離れようとすると彼は泣き喚く。
僕が酷いんだと、そう言って僕を罵る。
生徒会の彼らは転入生に纏わりつくなと僕が側にいる事に嫌悪を抱き、罵り、冷たい目を向け糾弾する。
その癖彼が泣いて喚くと僕に彼を泣かせるなと言って引きずり彼の元へと無理矢理連れていく。
見えない場所に暴力を奮って罰を与えようとしてくる。
親衛隊の彼らは生徒会の皆さまに近付くなと彼に当てられない怒りを僕に向け、声高に僕を非難する。
最初はまだそれでマシだった。けど最近暴力や体を狙う動きがあるから僕は必死にそれを回避し逃げ続けている。
教師はそんな彼らと僕を見てもなにも言ってはくれない。
彼らは皆、僕よりいい良家の子息たちだから。
それに、噂じゃ転入生の彼はこの学園の理事をしている人の甥だとも聞く。
よって僕に助けはいないし誰も僕に手を差し伸べてはくれない。
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