4#後悔するウサギ

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 たっ!たっ!たっ!たっ!たっ!たっ!たっ!たっ!たっ!たっ!たっ!  ノウサギのイチゴは、目の前の中央分離帯しか見えなかった。  たっ!たっ!たっ!たっ!たっ!たっ!  「今だ!」  ゴオオオオオ・・・!  「うわっ!」  側面から、大型トラックがやって来た。  ノウサギのイチゴは、くるっ!と向きを変えると、急いで逃避した。  ブロロロロロ・・・!!  「わあっ!」  今度は、厳ついミニバンが目の前に迫ってきた。  ノウサギのイチゴは、またくるっ!と向きを変えて走った。  グオオオオオオ・・・!  「ぎゃっ!また!」  ブロロロロロ・・・!  「もういやぁっ!」  ノウサギのイチゴは、次々に猛スピードで迫ってくる車に翻弄され、高速道路のアスファルトを右往左往した。  「疲れた・・・もう・・・わたし・・・走れ・・・ない・・・」  キキキキキキキキキキキキ!!
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