2#渡るウサギ

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 ノウサギのイチゴはアスファルトの上で、ひっきりなしに走り行く車の隙を駆け抜けていった。  「ひいっ!ひいっ!ひいっ!ひいっ!ひいっ!ひいっ!ひいっ!ひいっ!ひいっ!ひいっ!ひいっ!ひいっ!」  ゴオオオオオオオオオオ・・・!!  後1車線で、中央分離帯に登れるというとこだった。  ノウサギのイチゴの鼻先を、巨大な大型トレーラーが轟音を響かせて通過していった。  「ひ、ひ、ひ、ひいいいいいいいいいいいいいいいいいーーーーーーーっ!!」  ノウサギのイチゴの顔はひきつった。  ガタガタブルブル・・・  ノウサギの身体は恐怖で硬直し、動かなくなってしまった。  ゴオオオオオ・・・!  ブロロロロロ・・・!  「も、戻れなくなった!も、もういや!た、助けてえ!」  
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