3#渡るキツネ

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 キツネのネケは、高速道路のど真ん中で怖じけるウサギを見詰めていた。  「こんな目の前に『ごちそう』があるのに、車が邪魔で捕まえに行けない・・・」  キツネのネケは、物欲しげな顔をして道路の見える草原の中で、ガタガタブルブル震える一羽のウサギをどうしようか、考えていた。  ・・・高速道路を思いっきり渡って、硬直しているあのウサギをゲットしようかなあ・・・  ・・・でも、そうしたら帰りに車に轢かれる可能性もあるし・・・  ・・・でも、惜しいなあ・・・ここにあるんだぜ・・・食い物が・・・  ・・・でも・・・  ・・・ウサギを捕りにいく・・・  ・・・やっぱり諦める・・・  ・・・ウサギを捕りにいく・・・  ・・・やっぱり諦める・・・  ・・・ウサギを捕りにいく・・・  ・・・やっぱり諦める・・・  ・・・ウサギを捕りにいく・・・  ・・・やっぱり諦める・・・  ・・・ウサギを捕りにいく・・・  ・・・やっぱり諦める・・・  ・・・ウサギを捕りにいく・・・  ・・・やっぱり諦める・・・  ・・・ウサギを捕りにいく・・・  ・・・やっぱり諦める・・・  ・・・ウサギを捕りにいく・・・  ・・・やっぱり諦める・・・  ・・・ウサギを捕りにいく・・・  ・・・やっぱり諦める・・・  ・・・ウサギを捕りにいく・・・  ・・・やっぱり諦める・・・  ・・・ウサギを捕りにいく・・・  ・・・やっぱり諦める・・・  ・・・ウサギを捕りにいく・・・  ・・・やっぱり諦める・・・  ・・・ウサギを捕りにいく・・・  ・・・やっぱり諦める・・・  ・・・ウサギを捕りにいく・・・  ・・・やっぱり諦める・・・  ・・・ウサギを捕りにいく・・・  ・・・やっぱり諦める・・・  ぐるるるるる・・・  きゅるるるる・・・  キツネのネケは、迷いに迷っているうちに、段々お腹が空いてきた。  ・・・やっぱり・・・  ・・・やっぱり・・・  ・・・渡るか・・・!  キツネのネケは、  「せーーーーのっ!」  と、勢いをつけると、一目散に硬直したウサギを捕まえに駆けていった。  たっ!たっ!たっ!たっ!たっ!たっ! たっ!たっ!たっ!たっ!たっ!たっ!
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