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キツネのネケは、高速道路のど真ん中で怖じけるウサギを見詰めていた。
「こんな目の前に『ごちそう』があるのに、車が邪魔で捕まえに行けない・・・」
キツネのネケは、物欲しげな顔をして道路の見える草原の中で、ガタガタブルブル震える一羽のウサギをどうしようか、考えていた。
・・・高速道路を思いっきり渡って、硬直しているあのウサギをゲットしようかなあ・・・
・・・でも、そうしたら帰りに車に轢かれる可能性もあるし・・・
・・・でも、惜しいなあ・・・ここにあるんだぜ・・・食い物が・・・
・・・でも・・・
・・・ウサギを捕りにいく・・・
・・・やっぱり諦める・・・
・・・ウサギを捕りにいく・・・
・・・やっぱり諦める・・・
・・・ウサギを捕りにいく・・・
・・・やっぱり諦める・・・
・・・ウサギを捕りにいく・・・
・・・やっぱり諦める・・・
・・・ウサギを捕りにいく・・・
・・・やっぱり諦める・・・
・・・ウサギを捕りにいく・・・
・・・やっぱり諦める・・・
・・・ウサギを捕りにいく・・・
・・・やっぱり諦める・・・
・・・ウサギを捕りにいく・・・
・・・やっぱり諦める・・・
・・・ウサギを捕りにいく・・・
・・・やっぱり諦める・・・
・・・ウサギを捕りにいく・・・
・・・やっぱり諦める・・・
・・・ウサギを捕りにいく・・・
・・・やっぱり諦める・・・
・・・ウサギを捕りにいく・・・
・・・やっぱり諦める・・・
・・・ウサギを捕りにいく・・・
・・・やっぱり諦める・・・
・・・ウサギを捕りにいく・・・
・・・やっぱり諦める・・・
・・・ウサギを捕りにいく・・・
・・・やっぱり諦める・・・
ぐるるるるる・・・
きゅるるるる・・・
キツネのネケは、迷いに迷っているうちに、段々お腹が空いてきた。
・・・やっぱり・・・
・・・やっぱり・・・
・・・渡るか・・・!
キツネのネケは、
「せーーーーのっ!」
と、勢いをつけると、一目散に硬直したウサギを捕まえに駆けていった。
たっ!たっ!たっ!たっ!たっ!たっ! たっ!たっ!たっ!たっ!たっ!たっ!
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