第一章

10/15
前へ
/33ページ
次へ
「まぁ、俺がここに来たのは他でもないお前さんを勧誘しに来たってわけじゃ!」 「…はぁ」 「というわけで今日の放課後うちの部室に来てね」 「気持ちは嬉しいんですが空手はもう…」 「ちょっと待ったぁ!」 「抜けがけはずるいわよ郷田!!」 「ちぃ!!他の部が来よったか!!ちょっと邪魔するんじゃあ…ぐはっ!?」 「ぶ、部長!」 「ねぇあなたガタイいいんだからバスケして青春しない!」 「バスケなんかよりバレーよ!即エースになれるわ!」 「ソフトボールでいい汗かきましょ!」 「剣道なんてどうよ!」 「陸上は!」 「あんたたちは黙ってなさいよ!」 「あなたこそ邪魔よどっか行けば!?」 なんだかだんだん私の周りが騒がしくなってきてる… こ、こんな経験生まれはじめてだ 人間は自分の予想だにしなかったことが起きると逃避活動をするというが… なるほど 私は無意識に鞄を持って教室を飛び出していた(笑)
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加