第零章

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「じゃあ、少し休憩したら早速行きましょっ。 エクスカリバーを狙ってる連中は私達だけじゃないわ、伝説武器を欲してるのは大概、現時点で30~42レベルに達してるユーザーばかり。 私達もこんなところでくつろいでる場合じゃないわ」 「わかった。けど地下攻略はいいけど、攻略法とかモンスターの退治とか、色々策は練ってるのか? さすがにノープランじゃキツいからな」 俺の問いにセナは…… 「ない」 と、一言だけ。 てっきり伝説武器を取りに行くのだから策は綿密に練ってるのかと思いきや、ここでセナの性格が現れていた。 どこまでも適当な奴だった。 「それ、ヤバくね?ポーションとか転移アイテムとかアイテムどんだけ持って行けば分からないだろ。 闇雲に持って行くにも、まず金がそこまでねぇよ」 「大丈夫よ。昨日、下調べで一人で地下に潜ったけど、かなり奥までポーション五個でなんとかなったから。 あんたと一緒なら更に奥まで、アイテムも最小限まで抑えられる筈よ。 まぁポーションは一人10個、全体回復アイテムは一人3個ってところね。 転移アイテムは一つで事足りるし」 かなり大ざっぱだが、セナが事前に下調べしていたのなら多少は信用性があるだろう。 俺は早速メニューウィンドウを開き、アイテム確認に入った。 俺は常にアイテムは必要最低限は揃えてるつもりだが、つい先ほどまで戦闘を繰り広げていたのでアイテムが少し足りない。 後で買い足さなければ。
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