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「なぁ犬戒君。」
「……はい?」
「珠紀は今ばーちゃんのとこにおるんやろ?」
「はい」
「じゃああの神社か……」
昔ようけ遊んだなぁ……
「春日さん。どうかしましたか?」
「…いや、なんもあらへんよ……只、少しだけ昔を思い出しとっただけや……そやから、そないな顔せんどいて?」(苦笑)
どうやら犬戒君は私の具合が悪いと思ったらしくチョー不安そうな顔で私のことみとった。
こん子、絶対嘘はつけへん性格やな
「クスッ」
「?…どうかしましたか?」
「何でもあらへんよ」(微笑)
あかんなぁ…私としたことが心の中で笑ったつもりやのに…
まぁええか!
あ、そや…今思ったら珠紀と二年くらいあってへんわぁ…元気にしとるんかなぁ…
ってこんなとこでゆっくり歩いてる暇なんてないやろ!
睡眠時間が削られてまう~!(泣)
「犬戒君!今何時くらい?」
「えっ?!えっと20時30分です…」
「あかん!睡眠時間があんまない!犬戒君!神社まで猛ダッシュや!」
「わかりました!じゃあはぐれないようについて来てくださいね!」
「まかしときぃ!」
そんで私と犬戒君は走って神社まで行きましたとさ。
ちゃんちゃん♪
っておいこら~!なんで昔話風なん?!
それとまだ終わってへんで!?
自分真面目にやるんと違うんか?!
…コホンッ
なんか心の中で叫んどったら犬戒君とはぐれてもうた…
なんかよくありがちな展開やなぁ……
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