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場所はEクラス校舎近くの広場。
そこを目指し走りながら隠し持っていた風紀の腕章を取り出す。
何かあったら困るからって言って御堂先輩がこっそりくれた物だ。
目的地に近づいて行くと、殴る音や不良達の怒声が聞こえて来る上に何人か気絶している生徒がちらほらいる。
「龍輝ぃぃぃぃぃ!!」
「そんなに大声で叫ばんでも聞こえるわアホ!!
簡単簡潔に状況説明しろ。」
琉生から話を聞けば、原因はDクラスがΕクラスのトップである穂積を馬鹿にしたことから始まるらしい。
穂積は相手にせず無視を決め込んでいたが、まわりが黙ってなかったらしく一緒にいたEクラスの1年の生徒が反論、その後口論から殴り合いの喧嘩になりクラス単位まで規模がデカくなったそうな。
「まあ、穂積にそれだけのカリスマ性があったって事だね。
てか、何もイベント中にやらんでもいいじゃねぇの?」
怒りを通り越して呆れてくるわ。
「とにかく!
副委員長と御堂先輩が抑えようと中に突っ込んでったから俺達は怪我した奴らを保健室、酷かったら病院につれてけって!」
「琉生、わりぃけどそれはお前と親衛隊で頼む。
あと、朝霧に保険医つれてくるように連絡して俺のスマホ預けとくから、永田さんに連絡して理事長に親御さんへのフォローを頼んどいて。」
琉生にスマホを投げ渡し、シャツの袖を捲る。
「……龍輝さん。
まさかとは思うけど、突っ込んで行くつもりでごさますか………?」
「当たり前だろ、行ってくるわ。」
後ろで俺の名前を叫んでいる琉生を残し、不良の群れに突っ込んでった。
止めるついでにストレス発散しちゃる!!
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