第1章

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一方その頃おばあさんは川で洗濯をしていると おばあさん「んまぁ!でっけもんも!!フンシッ!!」 力ずくで、流れてきた大きな桃を捕らえました おばあさんは一瞬、地元のテレビ局に電話しようと思いましたが おばあさん「もしこんな大きな桃をテレビで紹介してしまったら、各地から大勢の人間が集まってくるじゃろう。そうなったら、騒ぎたてるやら、畑は荒らすやら、ゴミを捨てていくやら、もしかしたら、私はおばあちゃん。悪さをする若いのがこの大きな桃をぶんどる気でこの村へやってくるかもしれない。そんなロクでもねー人間が来ることだってある。この大きな桃は私とおじいさんだけの秘密にしておこう」 と思い直し、家に持ち帰って切って食べようとした…というのはどうでもいいワケで、大きな桃に違和感を感じていた おばあさん「しかし、いくらこんな大きな桃だとしてもかなり重たいのう。中に何か入ってるんじゃないのかのう」 おばあさんの第六感は当たりました。おばあさんは帰宅後、早速桃を切ってみましたが、中に何かが入っているのは確信していたのでそ~っときりました すると… おばあちゃん「何かに当たったのう」 といいながら素手で桃を開いてみると、なんと男の赤ちゃんが入っていました おばあさん「何故赤ん坊が桃の中に!?…それより傷つけないでよかったわ。お~よちよち!」 男の子は元気に泣いております おばあさん「早くおじいさんに知らせなくては!…」
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