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『あんたの望みは何?』
具体的にどんな風に変わるのかは聞かない…
楽しみが潰れるから…
だから俺の望みは…
「俺は生きたいっ!!!」
「そう、願いは聞き届けたわ。契約完了ね」
炎は俺の目の前で塊となった。
「ど、ドラゴン?」
「失礼ね。そんな物と一緒にしないで!アタシは高貴なる火の精霊サラマンダーよ!!」
それが、俺と彼女との出会いだった。
太陽のように燃える彼女との出会い。
「さぁ、あんたの思いを唱えなさい!」
思いを唱える…
俺は、教えられた訳でもないのにその呪文を口にしていた。
「マジカルチェンジ ドレスアップ オーバーハート!!」
呪文を唱えると、体は炎に包まれた。
不思議とその炎は熱く感じなかった。
その炎から感じたのは、懐かしさと…
憎しみ…
「この炎に頼る事になるとは…」
纏っていた炎は弾けた。
体が軽くなった気がする…
「燃えろ…」
精神世界的な所から現実に戻ってきた俺はすぐさま襲ってきた化け物を攻撃した。
すると化け物は呆気なく燃えカスとなった。
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