一章 契約

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「よ、予想以上ね…」 いつの間にか俺の肩に乗っていたトカゲが喋った。 ……… 「…トカゲが喋った!?」 「今更何を言ってるのよ…」 「い、いやだってトカゲだぞ!爬虫類だぞ!」 「それ以上の驚きが他にあったでしょ……ってあんた男だったの!?」 は? 「ぬかったわ…アタシとした事が…」 いや、俺が男だからって何だよ… ってか、さっきから足がスースーして寒いんだが… 寒さの原因を探るため足を見てみる。 「あぁ成程…」 こりゃ寒い訳だ… 「俺が男だと驚いた理由はこれか…」 点と点が繋がった。 それにしても… 「死にてぇ…」 俺の服装はさっきまで着ていた学生服ではなかった。 多分、俺が唱えたのは変身の呪文だったのだろう… で、俺が変身してなった格好とは…
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