一章 契約

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さっきから親しげに話している感覚が少しずれた少女 容姿は美少女と呼べるくらい良い、可愛いとは違い美しいと表現するのが正しい。 気になるのは、その正体 その正体とは、『火の精霊』らしい。 本来の姿はトカゲなのだが、なんやかんやで人の姿に成れるらしい。 所謂、ご都合主義だ。 因みにコイツは俺の契約者…いや、俺がコイツの契約者だ。 ご察しの通り魔法少女の契約だ。 某インキュベーターの契約とは違い何の願いも叶えてくれないが… まぁ一昨日は生き残る事に必死だったので、話をまともに聞かず契約してしまったのだけども… 「それより昨日言っただろ。人の姿で家に居るな、家族に見られたら困る。」 トカゲの姿だと契約者が変身していない時は契約者以外には見えなくなる…らしい。 「アンタが困ったってアタシには関係ないわ」 「うわぁ…自己中だな…」 俺は、手前の契約者だろうに… まぁバレた時の事は色々考えたんだが…色々考えた結果、候補は何個か挙がったが結局どれを話すか決まってない。 「取り敢えず見られたら後がダルいから元の姿にもど…」 言い掛けた瞬間、部屋の扉が開いた。 「兄さん、そろそろパーティーが始まりますのでまで部屋から出るか家から出ていって下さ……失礼しました。」 終わった… 「あら、面倒な事になったわね。」 お前が言うな、と言い返す気にもなれない。
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