一章 契約

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部屋の扉の向こうからは「母さん、大変です。兄さんが綺麗な女の子を監禁していました」という声が聞こえる。 監禁って…せめて誘拐って言え… いや、監禁も誘拐もしてないけど… 確かに彼女いない歴=年齢、だけど俺の部屋に女子が居るのがそこまで不思議か? 我が妹よ兄をなんだと思ってる。 ……変態か…。 そう言えば、前に隠していたエロ本が地百合に見つかった事があった。 内容が確か拘束モノだった気がする… その日以来、エロ本は全て処分して、所持する事も止めたのだけど… まぁこうして家族にコイツの存在がバレてしまった。 さてさて、どう説明しようか… 俺の彼女です!!と言うか…駄目だ嘘だとバレる、バレなかったとしても、それはそれで面倒な事になるし… 彼女は家出少女で俺は「神様になりました」と言うか…捨て猫の様に返してきなさいと言われるのがオチか… 実はお前らの知らない時に俺は吸血鬼になっていて(具体的には春休み)コイツは吸血鬼の搾りカスなんだ、と言うか…妄想乙と言われる あれ? よく考えると今まで色々考えたのが全部、通用しないぞ… 冗談抜きでヤバい…
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