一章 契約

17/22
前へ
/55ページ
次へ
因みに魔物には大きく分けて二種類いて 特別な力を持った人間を優先的に物理的に襲う魔獣 負の感情が強い人間に憑りつき精神を食う霊魔 が別の世界から送られているのだという。 一昨日、俺を襲ったのは魔獣の方だ。 霊魔は人間の精神をある程度食べると魔獣となるらしい。 そうなる前に霊魔を憑りついた人間の中から出さなければいけない。 出てきたところを倒すのだという。 肝心な出す方法は、負の感情よりも正の感情の方を強くする事だ。 つまり、ライフケアをすればいい。 魔獣となった霊魔は霊魔獣と呼ばれ、普通の魔獣と比べ物にならないくらい強いのだとか… で、サラマンダーがこの世界にやってきた理由は… ある一匹の霊魔を探す為と言っていた。 なんでも、サラマンダーの一族が封印していた霊魔がこの世界に逃げ出したのだという。 それも何年も前に… 直ぐに追いたかったらしかったのだが、この世界へ来るためには様々な手続きやらが必要で、それをするために霊魔が逃げられたと知られたら一族の恥になってしまうとの事で手続きが出来ず。 5匹の精霊がこの世界を救う為に送られるとき、こっそりと自分もやってきた。 まぁ、アイツの事情にとやかく言うつもりは無い。 俺は魔法を与えられる代わりにその霊魔探しを手伝わなくてはいけない、それが契約内容 魔法を使えるようになった俺は魔獣から狙われるようになり、さらに霊魔を探さなくてはいけない… どちらもデメリットしかない契約だ… まったく…ダルいったらありゃしねぇ…
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加