一章 契約

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☆ ☆ ☆ ☆ まったく、明日から冬休みだからと言って浮かれ杉 クリスマスが直ぐだからって騒ぐなっての クリスマス前で恋人が欲しいからって、告白するとか安価だろ 身の程を知れっての 「また、性懲りもなく告白でもされていたんですか兄様?」 「げっ…や、やぁ地百合(チユリ)、君はどうなんだい?」 校門で妹の地百合に話をかけられた。 「ゲッ、ではありませんよ兄様。言葉使いには気を付けてください。因みに私はお二方にされました(ドヤッ」 自慢げにと言うかドヤ顔で自慢してくる妹 成績優秀、容姿端麗、運動神経抜群、人当たりもよく、金持ちのお嬢様で、人望の厚い生徒会長それが俺の妹『日傘地百合』 言わずもがな腹の中は真っ黒だ。 俺も人の事言えないが、コイツ程じゃない。 「それにしても兄様のような方の何処が良いのか、私には分かりかねますね」 「ははは、相変わらず手厳しいね」 「それは、そうと迎えの車には乗らないのですか?」 「僕は、今日も歩いて帰るよ」 「健康にいい事ですね。中年みたいですが」 お前と居たくないんだよ… とは言えない。 地百合は妹だけど、家では俺より偉い。 まぁそこら辺の説明はいつかするとして… 「では、お先に失礼します」
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