【第一章】『出会い』

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しばらく歩くと、 ようやく玄関に辿り着いたが、 玄関の扉もとても大きく立派なものであった。 重厚な扉がゆっくりと開く。 「ただいまぁ、爺居る」 その声と共に初老の執事、小早川が現れた。 「お帰りなさいませお嬢様、お友達でございますか」 「ただいま爺、ティアラが道に飛び出してしまって、 この方が怪我をしてしまったの、 手当てをしたいから救急箱持ってきてくださる?」 「かしこまりましたお嬢様、ただいまお持ちいたします」 小早川が救急箱を取りに行くと、 ものの数分で戻ってきた。
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