【第三章】『初めての体験Ⅰ』

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「でも、パパ、あたしには厳しいからな、 どうしてなのかしら」 「仕方の無い事だ、 父親というものはどこの家でもそういうものだ、 何よりも娘が大事なんだよ」 「そういうものなのかな?」 「そういうもんだ、 あいつが反対しても心配するな、 会長はこのわしだ、 あいつはいち社長にすぎん」 「とにかく調べてみよう、まずはそれからだ」 「ありがとうおじい様、 よろしくお願いします」 「あぁ、分かったわかった、 だからもう行きなさい」 「はぁい、じゃあ本当にお願いね」 そう言って遥は、栄太郎の部屋を出て行くと、 自分の部屋に入っていき、 その後すぐに、疲れのあまり夕食も摂らずに寝てしまった。
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